2020年12月6日更新

 

間借り飲食店って何?


あの~ちょっと質問が~


何?シェフ男


間借り飲食店って何?

バーや居酒屋さんなどの
営業時間以外で活用されて
いない時間帯を間貸しして
収益を上げたい飲食店
オーナーさんとその時間帯
を間借り利用させてもらい
低コストで飲食店を開業
したい人を結びつける
サービスのことだよ。

間借りっていっても
飲食店を開業するから
には敷金や礼金などで
それなりの費用がかかる
でしょ?

それが、間借り飲食店は
敷金・礼金は0円。
店舗開業を考えている
方には非常に助かる
サービスだよね。


 

間借り飲食店は敷金・礼金・保証金が0円?

間借り飲食店は、敷金・礼金・保証金が0円で店舗を開業できます。

個人の方が通常の飲食店を開業しようと思うと、数百万円~1000万円程度は必要で、敷金・礼金・保証金だけでも数百万円、最近は飲食店の居抜き店舗物件も多く出回っているのですが、かなりの確率で「造作譲渡料」が数百万円ぐらいかかります。

さらに造作を買っても看板変更設置や内装の手直しは必要になりますので、これも100万円も追加で支払わないといけません。

なので、特に居抜きだから安く仕上がるわけではないです。

弊社も契約面積7坪1階の飲食店を経営しておりますが、

初期費用の内訳は
保証金:420万円
礼金:70万円
不動産手数料:35万円
造作譲渡料:280万円
物件取得費だけで805万円がかかりました。

しかも、厨房の床(土間)の中がボロボロで防水が効いていない状態なので、やり直しが必要になり100万円の追加工事が必要になりました。

賃貸借の契約先は店舗専門の転貸借(サブリース)で有名な会社です。
 

飲食店は廃業者数も多い!

もちろん良く知られていることですが、飲食店はあらゆる産業の中で断トツの廃業者数が多く、厚生労働省の「平成30年衛生行政報告例」の中で廃業施設数は年間169,026件となっております。

そして、この年「平成30年衛生行政報告例」の新規飲食店営業許可数は、年間162,798件となっておりますのでわずかながら廃業施設数の方が多いです。

ちなみに日本全体の飲食店営業許可数は、1,417,904件で非常に多い数の飲食店が存在しております。

※「弁当販売」「旅館」などの事業を運営する場合も飲食店営業許可が必要になりますので、これらの業態も飲食店営業許可数の中に含まれています。
 

通常の飲食店は閉店するのも大変

売上が悪いので、店舗を閉店したいと思っても簡単に辞めれないのもネックです。

ビルオーナーに解約予告を出しても6ヶ月前通告というものが契約書に記載されているケースが多いので、解約後6ヶ月間は家賃を支払い続けないといけません。

この6ヶ月の間に後継テナントが決まって造作などの買取などしてもらえれば良いのですが、このコロナ禍では後継が簡単に決まらないケースも多くなってきております。

当然、決まらなければ解約日まで家賃を支払って、最終的にはスケルトンに戻さないといけないので、店舗面積などで違いますが「数百万円」程度の解体費用が発生する場合もあります。

まさに「続けるのも地獄」「やめるのも地獄」の状態で非常に精神的な負担が大きいです。
 

通常の飲食店では移転も大変だが、間借り飲食店だとフレキシブルな移転開業ができる

飲食店を経営している大部分のお店が半径500mのローカルビジネスで周辺環境によって売上が変動します。

例えば店舗周辺に大学があり、その学生の方で売上が立っている飲食店などは、大学が移転するば、たちまち店の継続ができなくなってしまう。

また、この新型コロナウィルスの感染拡大で企業のテレワークが普及していったことがきっかけで、大企業が多い大手町周辺などはオフィスワーカーの減少により飲食店はかなりの影響を受けることになりました。

大学が多い学生街なども感染予防の観点からオンライン授業に切り替わり、学校自体が休校になり学生相手にしていた周辺の飲食店は非常に厳しい状況になっております。

一方で、住宅街などは平常時では平日の昼間は都心部のオフィス街に通勤している人が多く昼間人口は少ないですが、コロナ禍ではテレワークの影響で住宅街に人が留まっている状況なので、昼間人口が増えて住宅街周辺飲食店は好調のようです。

先程記載致しました、大学の移転もそうですし、コロナのような大規模の社会環境の変化によってオフィス街や住宅街の需給バランスが崩れることなどもあります。

その時に通常の飲食店では、この場所ではダメだといって別の地域に移転しようと思って新しくお店をオープンするのと変わらないぐらいに数百万円から数千万円の費用をかけるのは、相当な負担になります。

その点では、間借り飲食店だと簡単に移転ができるので、フレキシブルな移転開業が可能です。
 

間借り飲食店だと費用負担も相当少ない

間借り飲食店は、先程でも説明されて頂きましたが「敷金0円」「礼金0円」「保証金0円」で間借り物件にもよりますが、初期費用は月額使用料のみとなるケースがありますので、10万円ちょっとで飲食店が開業ができる物件も多くございます。

間借り物件によって一部調理器具と簡易的な冷蔵庫などを持ち込んで頂く場合もございます。

また契約期間も1ヶ月ごとの更新のため、売上が思わしくないと判断した場合は、1ヶ月で解約をして頂いても大丈夫です。
 
 
飲食店の開業を検討されている方、または、コロナに負けず料理人を続けていこうとお考えの方は、低コストで開業できる「間借り飲食店」での飲食店の開業をご検討されてはいかがでしょうか?